『メッセージ』(原題:ARRIVAL) を観た
こんにちは。きさらぎです。
ここ半年くらい、映画を借りてきて観るのにはまっていまして、
今日は少し前に「あれ…ばかうけじゃん…」と賑わった(?)『メッセージ』(原題:ARRIVAL)を観ました。
ずっと観たかったのですが、いかんせん貧乏なので旧作になるのを待ちわびておりました笑
さて、本作は主人公が女性言語学者、ルイーズ(エイミー・アダムズ)。
ルイーズが娘と暮らし、そして娘を失うという彼女の記憶から始まります。
彼女は大学での講義を始めようとしますが、モンタナでの未確認物体の飛来により講義は中断となり、
その後軍部のウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)がヘリで彼女を訪れ、もう1人の協力者、物理学者であるイアン(ジェレミー・レナー)とともに未確認物体の解明への協力をすることを依頼します。
飛来した未確認物体は他にもあり、世界中に計12カ所浮遊しているとのこと。
またそれまでの調査で物体は18時間に一度、下部の出入口が開くこと、モンタナの物体には二体の未確認生物がいることがわかっており、アメリカ政府は物体が浮遊している各国との情報共有による連携を図ります。
同時に、ルイーズとイアンは物体の中に入り、二体の未確認生物との意思疎通を図り、彼らの言語の解読、そして彼らの言語による質問を投げかけます–––「あなたたちの目的は?」
比較的まわりくどい説明や説明くさいセリフは最小限にとどめられている分、視聴者にすごく考えさせる映画です。
本作のキーワードのひとつは「時間」だと思いますが、そのキーワード通り、時系列に沿って把握するのが難しい。
最後に散りばめられた事実や記憶が一つの直線となるのは爽快です。
また、最後にSFにはあまりないようなずっしり感がくるので、精神的にやられているときは観ないほうがいいかもしれません笑
私は人肌恋しくなりました…。
キャストですが、主演はエイミー・アダムズ。割と助演が多いイメージなのですが、本作では圧倒的な存在感を見せています。
SF、アクション映画好きなため、個人的にはジェレミー・レナーとフォレスト・ウィテカーは馴染みのある俳優でした(ジェレミー・レナーはMission:Impossibleやアイアンマン、フォレスト・ウィテカーはStar Warsのローグワンで既に知っていました)。
演技もさることながら、音楽。
サントラには入っていないようですが、随所で使われているMax Richterの"On The Nature Of Sunlight"という曲がものすごくずっしりきます。
これは既存の曲だそうで、終始ストリングスの同じフレーズが続きますが、物哀しいような、それでいて『未来』に向かっているような、そんな曲です。
最後に。
これは自分にも覚えがあるのですが、
人間って先が見えていて、結末がわかりきっているのに、それでもその選択を変えないで進んでいってしまう生物ですよね。
辛くなってしまうことがわかっていて、苦しめてしまうことがわかっていて、なのにその結末に突き進んでいってしまう。
果たして、それはその未来に少しでも希望を見出して変えようと進んでいるのか、
それとも変わらなかったとしても、その限りで生きていこうとしているのか。
私の20年の人生経験では答えは出ませんし、
人によってその理由は違うのかもしれません。
そもそも答えなんてないのかもしれませんね。
『未来』のことは誰にもわかりませんが、
ひょっとするとわかっていたとしても、
この世界はさして変わらないのかもしれませんね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
See ya!